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イチローの真意が伝わらない英訳?

大人の方々や子供たちに,各人の必要や能力に合わせて
英語を教えている仙台市の英語教室です。
ブログを通して英語情報をお伝えしています。


ベースボールチャンネル 1月30日,8時配信の記事は,
イチローが Miami Marlins への入団会見で
応援してください,と言う気はない。
 応援してもらえる選手であり続けたい

と言ったのにもかかわらず
MLB.com に掲載された英訳では
"I'll continue to work hard
to be a player
that you want to root for."

「皆さんが応援したくなるような選手になるよう努めます」 と
イチローが述べた前半部分をはしょって
しまっていることを指摘しています。
この記者さんは「誤訳」 とまで言い切っていますが
イチローの発言の肝要な部分は網羅しているので,
「誤訳」 とは言いすぎかなぁ~,という気がします。
(結局この記者さんは
 言い過ぎたことに気がついたようで,
 最初の記事を書き変えて
 「誤訳」 とか 「まったく逆の」英訳
 といった表現を取り下げました)
 (retraction) 

イチローの場合は
彼の 「人となり」 をある程度分かった上で
彼の独特の言い回しの行間を意訳しながら
英語にしないと,
その意図が失われてしまうことも
あり得るのかもしれません。
(True meaning can be lost in translation. )

ではどう訳せばいいのか?
一例としては以下のようなものが可能でしょう。
It wouldn't be my style
to ingratiate myself with fans
to have them root for me,
but I'd rather make it my business
to continue working hard,
inspiring them to root for me.

[ 意味 ] ファンにおもねるような形で
応援してくださいと言うのは
自分のスタイルではありません。
むしろファンが応援したい気になるよう
頑張り続けることが
自分の務めだと思います。

ingratiate yourself with someone
「自分のスタイル・原則を曲げてまで
 / 無理をしてまで,
 人におもねろうとする・人の気持ちに取り入ろうとする」
ことを意味する表現です。
口語で使う brown-nose に近い意味合いです。
単に beg for their support
「ファンの応援を乞(こ) う」 や
ask them to root for me
「ファンの応援をお願いする」 
でもいいのかもしれませんが,
公式の記者会見での真剣な決意表明ですので
ここは ingratiate くらいの big word (大仰な言葉) を
使ってもいいでしょう。

my business には「自分がもっぱら行うべきこと」
という意味がありますので
make it my business to do...
「・・・するよう務める」
という意味が出てきます。
この場合,彼の務めは
「応援してもらえる(優れた) 選手であり続ける」
ことですから,先ほどのような訳になりました。
今回は my style と my business の対照
を特に用いてみました。

これなら,ベースボールチャンネルの記者さんに
「誤訳」 だとか 「正反対」 だとか
つつかれずに済むかもしれません。

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