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英語でリラックマな気分 日本語版

クマの着ぐるみの漫画的キャラクターである
Relakkuma
(正式なローマ字表記に厳密に従うならRirakkuma) が,
ここ日本においてえらい人気となっています。
そうした人気の大きな部分は
子供たちによるものではなく,
むしろ大人たちによるものです。
対象となる読者層が大人であることは
リラックマの絵本シリーズを見れば一目瞭然です。
絵本の中では,どこか不思議なクマまがいのキャラが
いつもの漫画スタイルで描かれているのと平行して,
その絵に対応する言葉が記されており,
それらの言葉は
このクマまがいのキャラが知恵の言葉とみなしているものです。
そうした知恵の言葉は時に
日本の伝統的価値観を映し出すような
格言/諺(ことわざ)にちなんだものとなっており,
忙しく退屈な日々を送らざるをえない私たち大人に,
ちょっと一息ついて
人生への向かい方を見直してみるよう促すものとなっています。
そうした言葉の一例として
「石橋をたたいても忘れる」というのがあります。
無味乾燥な仕方で訳すなら
"There's always something you fail to remember,
 no matter how careful you might be."
(どんなに気をつけていても,覚え損なうことがいつも何かある)
といったところでしょうか。
こうした訳でも
元の日本語の大意を表してはいるものの,
部分的に引用されている
「石橋をたたいてまで検分する」ことに言及した
諺 (ことわざ) の行間の雰囲気を伝えるには
あまりにも味気なさ過ぎることでしょう。
では,どのようにこうした文を訳せばいいんでしょう?
もし私がこの文の翻訳依頼を受けたとしたら
石にさりげなく言及しつつ,
何かを徹底的に行う様子を表す英語の慣用句を使い
次のようなものになったことでしょう。
There's only so much you can remember
 though you may try to leave no stone unturned.

(徹底的にやっても,憶えられることは限られてるんですよ)
この翻訳例では
「何かを達成するのに,人為の及ぶかぎり できるだけのことをする」
という意味の慣用句 leave no stone unturned
を用いました。
このようにして
原文が諺を使って言おうとしているものを損なうことなく
作品を大人向きのものに保つことができるのです。
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