Entries

感じることが先。知識は後から。

20世紀が生んだ偉大な巨人らの一人である
Rachel CarsonThe Sense of Wonder
高校の英語教科書に載っていますが,
教師用の訳例が
an insult to your intelligence
といった内容だったので,
勝手に訳してるシリーズの4回目です。

I sincerely believe that
it is not half so important to know
as to feel.

私が心から思っていることがあります。
それは,知ることは,感じることに比べれば
それほど重要ではないということです。

If facts are the seeds
that later produce knowledge and wisdom,
then the emotions and the impressions of the senses
are the fertile soil in which the seeds must grow.

事実という情報が
やがて知識や知恵を生む種だとすると,
感受性によってもたらされる感情や印象は,
そうした種が育つための肥沃(ひよく) な土壌なのです。

The years of early childhood are
the time to prepare the soil.

幼児期というのは,
そうした肥沃な土壌を整える期間なのです。

Once the emotions have been aroused
― a sense of the beautiful,
the excitement of the new and the unknown,
a feeling of sympathy, pity, admiration or love
― then we wish for knowledge about
the object of our emotional response.

美しさに対する感覚,
新たで未知なるものへのときめき,
さらには,情けや哀れみや感嘆や愛情といった
感情が呼び醒(さ) まされて初めて,
そうした感情を触発したものについて
知識を持ちたいと思うようになるのです。

Once found, it has lasting meaning.
そのように認知されて初めて,永続的な意味合いが生まれるのです。

It is more important
to pave the way for yourself
to want to know
than to just take in a diet of facts
you are not ready to assimilate.

消化も吸収もままならないような情報を
ただ形式的に取り込もうとするより,
まず自分自身が知りたいと思えるよう
道を整えるほうが大事なのです。

ためになる,と思われる方には
下の[英会話スクール] [拍手]
をクリックして頂けると ありがたいです。

にほんブログ村 英語ブログ 英会話スクール・教室へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

驚いたり不思議に思うために必要な感受性

高校の英語教科書に掲載されている
Rachel CarsonThe Sense of Wonder
の私訳/ 試訳/ 意訳の3回目です。

A child's world is fresh and new and beautiful,
full of wonder and excitement.

子供の世界はみずみずしく,新鮮で,美しく,
驚きと興奮に満ちています。

It's our misfortune that for most of us
this true instinct for
what is beautiful and awe-inspiring around us
gets dimmed and even lost
as we grow into adulthood.

こうした,私たちのまわりに存在する美しいものや,心を打つもの
に対する真に本能的な感覚が,
ほとんどの場合,大人になる過程でぼやけてしまったり,
あるいは失われさえしてしまうのは,
私たちにとって不幸なことです。

If I had a special influence with a good fairy
who serves to protect all children,
I would love to ask that
her gift to each child be a sense of wonder
so indestructible that
it would never stop working throughout life.

すべての子供たちを庇護(ひご) する役目を担(にな) った善良な妖精に対して
もし私が特別の影響力を行使することが出来るのであれば,
一生涯にわたって驚きと不思議を感じ続けられるよう
損(そこ) なわれることのない感受性を
すべての子供に天賦(てんぷ) の才として贈るよう
その妖精にお願いしたいと思うことでしょう。

It would act, I also wish,
as an effective antidote against
the inevitable boredom and disenchantments of later years,
which are generally brought about by the alienation
from the natural sources of our strength.

そうした,驚きと不思議を感じ止るための損なわれることのない感受性は,
年をとる中で必ず起きてしまう退屈感や無感動を
効果的に防ぐ役割を果たしてくれるものだ,とも願っています。
一般的に言って,
そうした退屈感や無感動は,
自然に備わっている,我々の力の源から
遠ざかってしまうことで生じてしまうのです。

ためになる,と思われる方には
下の[英会話スクール] [拍手]
をクリックして頂けると ありがたいです。

にほんブログ村 英語ブログ 英会話スクール・教室へ
にほんブログ村

高校の英語教科書を勝手に訳す

某大手教科書会社が掲載している
Rachel Carson による The Sense of Wonder
の2回目です。

Our next adventure
a few days after the storm had passed
had to do with life,
for we were searching for ghost crabs,
those sand-colored, fleet-legged beings
which Roger had glimpsed briefly
on the beaches in daytime.

私たちの次なる冒険は,
例の嵐が去って2,3日してからのことで,
それは生命と関係のあることでした。
それと言うのも
私たちは,砂と同じ色で,すばっしこいユウレイガニを
見つけようとしていたのです。
これは,ロジャーが昼間,浜辺で
チラッとだけ見ることのできたカニです。

But the crabs are chiefly nocturnal,
and when not roaming the night beaches
they dig little pits near the surf line
where they hide,
seemingly watching and waiting for
what the sea may bring them.

ただ厄介なのは
このカニは主に夜行性のうえに,
夜,砂浜をうろついていない時は
小さな穴を掘り,その中に隠れて
海が自分に もたらしてくれるものを
狙って待ち構えているようなのです。

For me, the sight of these small living creatures,
solitary and fragile against the brute force of the sea,
had moving philosophic overtones,
and I do not pretend that
Roger and I reacted with similar emotions.

私としては,そんなちっぽけで弱弱しい生き物が
海の容赦ない力に単独であらがっている姿には,
どこか心を動かされる,哲学的な趣(おもむき)
を感じ取っていました。
もっとも,私とロジャーが同じように感じて反応していたと
言うつもりはありませんけど。

But it was good to see his infant acceptance
of a world of elemental things,
fearing neither the song of the wind
nor the darkness nor the roaring surf.

とは言え,原初的な森羅万象(しんらばんしょう) を
ロジャーが子供らしく,
風の音色や暗闇や吠え猛(たけ) る波などを恐れることなく
受け止めている様子を満足感をもって眺めていました。

This sharing of adventures includes
nature in storm as well as calm,
by night as well as day,
and is based on having fun together
rather than on teaching.

こうして二人で冒険を共に経験したわけですが,
その中には嵐もあれば穏やかな自然もありますし,
夜もあれば昼もあります。
そしてそれらの根底にあるのは
共に楽しむことであり,
何かを教えるというわけではありません。

ためになる,と思われる方には
下の[英会話スクール] [拍手]
をクリックして頂けると ありがたいです。

にほんブログ村 英語ブログ 英会話スクール・教室へ
にほんブログ村

高校の英語教科書も「なんだかなぁ」

某一流 英語教科書 出版会社さまが,
かの世界的に有名で,かつ尊敬すべき
Rachel Carson が著した The Sense of Wonder
を取り上げているのですが,
教師用に配布している日本語訳が
「なんだかなぁ」という感じだったので
勝手に自分で訳してみました。

なんせ,今日の自然保護運動,市民運動,社会貢献活動の
礎(いしずえ) を築いたと言っても過言ではない方の著書ですので,
文学翻訳を専門とする立派な方が
和訳したものが,きっとどこかに存在するとは思いますが,
良かったら高校の先生方
参考にしてみてください。
とは言っても
あくまでも試訳,私訳,意訳にすぎませんので
悪しからず。

One stormy night
when my nephew Roger was about twenty months old,
I wrapped him in a blanket
and carried him down to the beach
in rainy darkness.

ある嵐の夜のことでした。
甥っ子のロジャーが大体1歳8ヶ月の頃,
彼を毛布にくるんで
雨が降る暗い中,浜辺に連れて行ったことがありました。

Out there, just edge of where-we-couldn't see,
big waves were thundering in,
dimly seen white shapes that
boomed and shouted
and threw great handfuls of froth at us.

浜辺は暗くて,よく見えませんでしたが,
その波打ち際(ぎわ) では大波が轟音(ごうおん) とともに打ち寄せ,
暗闇にわずかに浮かび上がる白い塊(かたまり) がとどろき,うなりをあげ,
無数の泡状のしぶきを私たちに向かって打ちつけていました。

Together we laughed for pure joy
― he a baby meeting for the first time
the wild tumult of Oceanus,
I with half a lifetime of sea love in me.

私もロジャーも
ただひたすら楽しくて笑っていました。
赤ん坊のロジャーにしてみれば
猛(たけ) り狂う大海原(おおうなばら) を見るのは
初めての経験でしたし,
私はと言えば,人生の半分を占める年月にわたり
海を愛する気持ちを抱いていたのです。

But I think we felt the same spine-tingling response
to the vast, roaring ocean
and the wild night around us.

そういう理由もあったんでしょうが,
私たちは
吠え猛る(ほえたける) 大海原と,
自分たちを包んでいた嵐の夜の出来事に対して,
二人とも同じように
背筋のゾクゾクするような興奮を
覚えていたのだと思います。

ためになる,と思われる方には
下の[英会話スクール] [拍手]
をクリックして頂けると ありがたいです。

にほんブログ村 英語ブログ 英会話スクール・教室へ
にほんブログ村

高校の英語教科書を発行している某一流業者様へ

大修館書店発行の高校教科書を見ていて
オヤ?と疑問に思ったことがありました。
高校の先生方の注意を促したい気持ちもあったので
このようなブログ上での公開質問状と
させていただきたいと思います。

to 不定詞をとる動詞と
動名詞 ing をとる動詞を分類して説明している
ページ94,
III 動名詞を目的語に取る動詞,
④で Stop beating around the bush. Get to the point.
(回りくどいのはやめて,要点を言って)
という例文を使って,
あたかも stop という動詞が動名詞しか取らないような
印象を与えてしまっているのはいかがなものでしょう?

というのも,次のような例文もあり得るからです。
Every time the machine broke down,
I had to stop to smoke.

(機械が動かなくなるたびに
 私は一服してタバコを吸わざるをえなかった。)

Every time the government raised tobacco tax,
I had to stop smoking temporarily.

(政府がタバコ税を引き上げるたびに
 私はしばらくの間だけ禁煙せざるをえなかった。)
との違いは余りにも明白というか,
実際のところ,意味がまったく逆になるわけでして,
stop to do で 「ちょっと立ち止まって…する」と
意味が変わってしまう
ことを教えないのは不十分どころか,
不備があると言ってもいいのではないでしょうか。

高校でこういうことをちゃんと教えないせいでしょうか,
結構英語に通じた大人の方でさえ
stop to do を誤訳する方が実際にいらっしゃいました。

なるほど と思われた方には
下の[英会話スクール] [拍手]
をクリックして頂けると ありがたいです。

にほんブログ村 英語ブログ 英会話スクール・教室へ
にほんブログ村

Appendix

プロフィール

LINGOSTIR

Author:LINGOSTIR
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR